矯正治療を始める前に
知っておきたい基本事項
矯正治療は歯並びや噛み合わせを整える治療ですが、患者様のご理解とご協力があってはじめて進めることができます。歯並びが整うことで歯磨きがしやすくなり、むし歯や歯周病のリスクを抑えることにもつながります。また、口元や顔全体のバランスが整い、自然な笑顔につながることもあります。
ただし、矯正治療はお口の状態や骨格、成長の状況などによって個人差があります。すべての方に同じ結果が得られるわけではなく、治療には一定の期間も必要です。そのため当院では、治療を始める前に現在の歯並びや噛み合わせの状態をしっかり確認し、治療の流れや期間の目安について丁寧にご説明しています。疑問や不安がある場合は、遠慮なくご相談ください。
治療計画を立てる際に
重視しているポイント
矯正治療では、歯並びだけを整えることを目的にするのではなく、お口全体のバランスを考えることが大切です。歯並びだけを整えても、口元のバランスや噛み合わせが崩れてしまうと、顎関節に負担がかかったり、違和感が残ることがあります。そのため当院では、噛み合わせや顎の動き、口元のバランスなども含めて診査を行い、全体の調和を意識した治療計画を立てています。また、矯正治療は数年にわたることもあるため、患者様とのコミュニケーションも大切にしています。治療内容や進行状況をこまめに確認しながら、安心して通院していただける環境づくりを心がけています。
装置ありきにしない
治療方針について
矯正治療にはさまざまな装置や治療方法がありますが、装置だけで治療の良し悪しが決まるわけではありません。大切なのは、歯並びや噛み合わせの状態を正しく診断し、その方に合った方法を選ぶことです。
当院では特定の装置を前提にするのではなく、お口の状態を確認したうえでどの方法が適しているかを考えていきます。それぞれの治療方法の特徴や注意点をご説明しながら、患者様と一緒に検討していきます。
矯正治療における安全性への配慮
矯正治療は歯並びや噛み合わせを整える治療ですが、歯を少しずつ動かしていく治療である以上、いくつか注意しておきたい点があります。
安全に治療を進めるためには、治療中のお口のケアや定期的な確認が大切になります。
矯正治療中のむし歯や歯ぐきの炎症について
矯正装置を装着している間は、装置の周りに汚れが残りやすくなることがあります。歯ブラシが届きにくい部分が増えるため、普段よりも丁寧な歯磨きが必要です。歯磨きが十分に行えない状態が続くと、むし歯や歯ぐきの炎症につながることがあります。そのため矯正治療中は、歯磨き方法の確認やクリーニングを行いながら、お口の状態を整えていくことが大切です。
歯の移動に伴う変化について
矯正治療では歯に力をかけながら少しずつ歯を動かしていきます。その過程で、歯の根がわずかに短くなる「歯根吸収」と呼ばれる変化が起こることがあります。多くの場合は大きな問題につながることはありませんが、歯の状態によっては注意が必要になることもあります。当院では定期的にお口の状態を確認しながら、歯や歯ぐきに無理のない範囲で治療を進めています。
治療後の歯並びの変化(後戻り)について
矯正治療が終了したあとでも、歯の位置は少しずつ変化することがあります。これを「後戻り」と呼びます。後戻りを抑えるためには、保定装置(リテーナー)を装着して歯並びを安定させていくことが大切です。治療後も定期的に状態を確認しながら、歯並びを維持していくことが重要です。
矯正治療中のお口の健康管理について
矯正治療では、歯並びを整えることと同時にお口の健康を守ることも大切です。当院では矯正治療中もお口の状態を確認しながら、必要に応じてクリーニングや歯磨き方法のアドバイスを行っています。矯正治療とメンテナンスを並行して行うことで、むし歯や歯周病のリスクにも配慮しています。治療を安全に進めていくためには、歯科医院での定期的な確認と、ご自宅でのセルフケアの両方が大切です。患者様のお口の状態を確認しながら、無理のない治療を進めていくことを大切にしています。
当院が考える矯正治療の特徴
山口県下関市のよつば歯科クリニックでは、矯正治療において「できるだけ歯を抜かない治療」を大切にしています。当院は予防歯科を軸とした診療を行っており、できるだけご自身の歯を残していくことを基本の考え方としています。そのため矯正治療でも、抜歯を前提に進めるのではなく、まず歯が並ぶスペースを確保できないかを検討するところから始めます。
特に成長期のお子様の場合は、顎の成長を利用しながらスペースを広げていくことで、将来的に抜歯を避けられる可能性があります。歯をできるだけ残しながら歯並びを整えていくこと。それが、当院が大切にしている矯正治療の考え方です。
